2003 CLASH BOWL

チーム紹介  専修大学



専修大学
 1963年に同好会として発足、65年連盟加盟。86年、初の決勝進出時は日大に大敗。近藤前監督時代の91年、2度目の決勝進出で当時日本選手権3連覇中の日大を33−31で下し甲子園ボウル初出場。関西学院に惜敗したものの、ウィッシュボーン隊形からのスピードあふれる攻撃で注目を集めた。昨年は4度目の決勝進出も、リーグ戦で20点差をひっくり返し勝利した早大相手に雪辱を果たされ、2度目の甲子園出場ならず。攻守ともラインバックスを問わずスピード随一で、関東屈指のアスリート集団。少数精鋭で常に高い戦力を維持し、1部リーグの中では唯一入替戦の経験が無いチーム。1部リーグでの勝率は日大に次ぐ.724。現行方式9年目になるたすきがけプレーオフにも、法政(9回)に次ぐ7回目の出場。

平野 恭雄 監督
 62年より法政二高でアメフトを始める。専修大学時代はQB。93年監督に就任し11年目の今季、自身としては初の甲子園ボウルを狙う。香山ヘッド以下、91年甲子園ボウル初出場時のメンバーの岡、頓宮、森岡、須黒の各コーチが脇を固め、学生主体のチーム運営の中、相互に信頼関係を築く。地域団体の川崎市アメリカンフットボール協会専務理事として、中高生に対する普及活動を長年続ける。

<今季の戦い>
 春季は近年にない不調。特にチームの司令塔であるQBが定まらず攻撃力不足が危ぶまれたが、その危機意識を好転させ、個々の課題を徐々に克服しつつリーグ戦に臨んだ。
初戦の立教、続く筑波と新人・木村の好パントにも助けられ勝つには勝ったが、攻撃陣が不安定。QBは富田、梅本の二人に絞られてきたが課題も多く残した。第3戦の中大戦が最初の山場。前半何とか喰らいつき、3Qに初めてリード。4Qに自陣ゴール前2ヤード危機を凌ぎ、最後の守備でもDB中山がとどめのインターセプト。1TD差を死守した。2週空いた次の東海大は最大の強敵。序盤劣勢も尾崎のパントリターンとLB遠山のインターセプト、2つのビッグプレーがそのままTDになり同点に。後半はWR尾崎、大渕の快足コンビが東海DBを置き去りにし逃げ切り勝ち。2戦を残しながら早くも2位以上が確定した。随所に飛び出す個人技は圧巻だが、リーグ戦においても試合毎に課題を一つずつ克服し、特にエースの座に就いたQB富田の成長が大きい。攻守にわたりここぞという場面での勝負強さが際立った。

<中心選手>
OL#78
山崎 秀紀
1年次から怪我なく、全試合出場。スピードアタック支えるチームの大黒柱。
RB#35
工藤 健一
サイズはないが、勝負度胸は随一。オフェンスの牽引車。
WR#6
尾崎 雄樹
余りのマークに10捕球どまり。リターナーで鬱憤晴らし、観客の度肝を抜く。
QB#9
富田 基樹
エース争い勝ち抜き正QBに。パス力格段に上がり、持ち前のセンスを開花させつつある。
CB#22
中山 裕貴
昨年連盟優秀選手。関東リーグ初の2年連続インターセプト王に。SFとしても出場。
CB#31
宮崎 祥史
ディフェンスの要。中山以上の運動神経で、低く鋭いタックルとパスカバーに注目。
LB#15
鹿島 弘道
昨季までのDBでの経験活かし守備範囲広い。キッカーとしても無類の勝負強さを発揮。


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