クラッシュボウル決勝 12月7日(日) 味の素スタジアム

入場ゲートは「メインゲート」1箇所です。
会場内は自由に移動できます。
1Q15分正式計時。4Q終わって同点の場合は引分けで両校優勝。直ちにタイブレイクシステムによる甲子園ボウル出場校決定戦を行います。
再入場はできませんので、ご注意ください。



法政大学(Aブロック2位)東海大学(Bブロック2位)


 王座奪回に臨む法政と、悲願の甲子園ボウル初出場を狙う東海。近年、群雄割拠のリーグはさらに混迷を極めつつあり、ついに今季はリーグ戦でブロック1位となった早稲田、専修ともに準決勝で姿を消し、史上初の2位校同士の決勝となった。

 復活を期す法政だが、特に攻撃面で例年ほどの破壊力はない。しかし、ブロック第5戦の日体戦から最終・早大戦、そして準決勝・専修戦と息の詰まる接戦を重ね、勝負強さと集中力に磨きがかかる。ミスをせず、相手ミスを誘発し、それをモノにしていくしたたかさは歴戦の賜物。リーグ戦で歴代3位となる925ヤードを獲得しリーディングラッシャーとなった#29伊藤と、高い決定力でスコアリング1位の#22小沼を中心に、徹底したグラウンドアタックを展開する。守備は準決勝・専修戦のラストシリーズでは昨年の悪夢もよぎったが、今季最大の持ち味である「集中力」で凌ぎきった。
 先週一足早く甲子園ボウル出場を決めた立命館には借りがある。立命館にとって甲子園初出場時の94年には22−24で、2度目の出場となった98年には17−25で、いずれも接戦を落としている。立命館3度目の出場となった昨年は、関東準決勝で敗退し借りを返す機会すら奪われた。「3度目の正直」を実現するためにも、目前の強敵・東海を全力で下さなければならない。

 東海もブロック最終戦では既に入替戦の決まっている日大相手に黒星を喫し先行き危ぶまれたが、準決勝では見事立て直した。昨年覇者の早稲田を選手権史上初の延長タイブレイクの末下し、勢いに乗る。大型ラインを盾にしたラン攻撃は近年類を見ないほどの威力を誇る。このラインのブロックに支えられ、ダブルエース#2岩崎#1進士が縦横無尽に走り回る。パスも精巧に織り交ぜ、相手守備は守りづらい。法政は徹底したラン主体の攻撃だが、守備陣はそのラン対策に絶対の自信を持っている。また、準決勝ではCB#21志村というビッグプレーメーカーが生まれた。4Q終了同時の同点劇で早大に一気に傾きかけた流れを、延長でのインターセプトで断ち切り、直後の攻撃で決勝のフィールドゴールを決めた。この決勝では誰がその役割を果たすのか。
 甲子園ボウルの出場経験はないが、既に出場を決めている立命館とは毎春交流戦を行い、切磋琢磨してきた間柄。今春の対戦でも完敗には違いないが、守備を中心に一定の成果を残したと言えよう。「初の再戦」に向けて千載一遇のチャンスとなった今回、是が非でもものにしたい。

 ゲームの最大のみどころは「東海攻撃 対 法政守備」。東海の#66鈴木#59土井ら関東最大平均110kgの超大型攻撃ライン。法政の#9会澤#44清水#94長谷川らLB並のスピードを備えるDLと、#5中井#47二上らDL以上のサイズとパワーを誇るLB陣。この両校看板ユニットの真っ向勝負が楽しみだ。
 両校3年生QBも注目ポイント。伊藤、小沼に走力では劣らぬ法政#4永浦と、昨季リーディングパサーでパス力実証済の東海#7石川。二人の出来が試合のカギを握ると言っても過言ではない。
 過去の直接対戦では法政が8連勝中の10勝2敗と大きくリードするも、前回対戦は6年前の97年決勝。現在のメンバーにとっては初対戦であり全く参考にならないだろう。実力伯仲の激戦は必至。試合時間も1Q15分と延び、最後はスタミナ勝負か。

法政大学の紹介はこちら、東海大学の紹介はこちらから。
過去の対戦成績はこちら

法政大学→メインスタンド側、オレンジのジャージー
東海大学→バックスタンド側、ホワイトのジャージー(チームカラーはネイビー)




もどる