2015年度リーグ戦 TOP8 戦評





チャレンジマッチ 12月12日(土) 専修大学●21-28○立教大学
接戦から立大がTOP8へ

好天に恵まれた秋のアミノバイタルフィールド、東京都調布市はうららかな陽気に包まれた。
フィールドでは関東1部TOP8とBIG8とのチャレンジマッチが行なわれた。

そのものTDを取ったら取り返す積極的な展開をみせる両チーム。
つねに反則やキャッチミスはしてはならない緊迫した状況となり、前半、ともにゆずりはしなかった。

「ひとつひとつのプレイを全力でやろうと考え、おもいきり走りました」
立大はそのスターターQB18田中(3年)が先制の10ヤードランでTD、さらにQB15栗原(3年)のキープランもあり、好ましきロングゲインがみられた。
この2枚QBの併用でゲームメイクされていく。

追いかける専大はスピードあふれるエースWR1梶川(4年)が果敢なパスキャッチからゲインを重ねる。QB10小林(2年)はリードオプションパスとフェイクパスでその梶川に合わせて2TDを獲得。

2Qには立大がゴール前からRB29森井(3年)が2ヤードを突っ込んでTDを獲得、14-14のイーブンのまま後半に。

その3Qは互いに一進一退を繰り返し、そこで動きをみせた4Qだった。

攻める立大は相手反則のチャンスにWR17鈴木(3年)に10ヤードのアウトサイドパスがヒットしてTD、流れを奪う。
そのままRB25嶋田(4年)が立て続けに、中央を抜けてゴール前へ。最後は残り1分を切ってから落ち着いたQB田中が右オフタックルへ走り込んでTDを奪い取る。
それで勝負は決した。

「準備し切れなかったのではと悔やまれ、私の責任です。4年生には、かわいそうな思いをさせました。選手たちは精一杯やったのです」(専大・松澤監督)

「去年のここでの悔しさから1年、選手は本当によくやりました。途中、ひやひやとした場面もあり、しかしRB嶋田などが冷静に対処してくれました」(立大・中村監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文

チャレンジマッチ 12月12日(土) 日本体育大学○6-0●帝京大学
日体大、辛勝にて残留

ともに決め手に欠く試合状況で、日体大QB16辻(4年)がパスそしてハードなキープランで進む。
しかし、そこは帝京ディフェンスが健闘をみせLB5大内(3年)らによる激しさのタックルでしのぐ。

日体大は受け身になってはならないが、全般的に押し切れないもどかしさがみられた。
ようやくの得点は残り16秒から日体大のFG、ここはロングキッカーで定評あるK12関根(2年)が33ヤードを確実に決めた。

これで前半を終了して3-0、なんとしてもTDがほしい両チームだった。

後半になると日体大ディフェンスにエンジンがかかり、その切れ味が良くなり、帝京QB10竹内(3年)やQB1有馬(4年)らに対してじわりじわりと圧力をかけ始める。

また日体大はRB10北詰(3年)とRB25中林(3年)にコンスタントなハンドオフで、時間を使いながら地道にゲイン重ねていく。

そこで再度3QにはK関根の安定した31ヤードのFGが決まり6-0となる。

その後も帝京ディフェンスはスピードある鋭さのタックルがみられ、攻めあぐねる日体大オフェンスの形になったままで進んだ。
それを打開したのはQB辻、その痛みの走る肉離れの右裏ふとももながら、果敢に左右にオープンキープに出ていった。これぞ日体魂、炎のランであった。

最後はその辻によるニーダウンで試合終了。

「今日は守備に助けられました。勝つことができて、ひと安心です。つねにケガをしている状態でしたが、この4年間をぶつける意味でも走りました。後輩達には日本一になることをめざして頑張ってほしい」
エースQB辻の顔は、もうすべてやり切ったという穏やかな表情に変わっていた。

試合後、選手それぞれは同級生や応援の皆さん、チアリーダーたちと仲良く記念撮影にあたり、このシーズンをしめていた。

「ディフェンスが良かったので、なんとかTOP8に残ることができました。途中、受け身になるよろしくない面が出てしまったようだ」(日体大・大山監督)

「これは実力どおりの結果でしょう。ディフェンスから固めて、そのぶん、オフェンスに関しては、やりくりのシーズンでしたから」(帝京大・清水前監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文




東日本代表校決定戦 11月29日(日)
早稲田大学○20-10●東北大学
大健闘をみせた東北大

秋晴れのアミノバイタルフィールド(東京都調布市)には東北新幹線に乗ってやってきたたくさんの応援の人々であふれかえっていた。
そのバックスタンドに、東北大学応援団とチアリーダーが陣取り、大声でベンチを鼓舞して、それにフィールドの選手達が懸命に応えようと躍動を見せていた。

立ち上がりの早大はスターターQB7坂梨(2年)が、RB28須貝(3年)へとハンドオフ、そこからいきなりの57ヤードのランTDで先制した。
さらに2Qにも同じくRB須貝による2本目の8ヤードTDで17-0とリード。

ゲームプランとして前半をなんとかしのぎながら、後半にその勢いを見せたかった東北大は、先行されながらも焦ることなく、反則やミスをしないように試合を運んでいた。
とくに攻撃ではしばしば敵陣へ入るがTDを決め切れず、まずは3Qに深く攻め込んでの34ヤードFGで3点を返した。

いつもながら、ていねいなボールコントロールオフェンスを展開していた早大は、後半になるとK16佐藤(4年)が1本のFGを加えて20-3に。
そこで東北大は4Qにパスとランでバランスよく押し込んで敵陣へ、そしてQB3生駒(3年)からエースRB6若狭(4年)へのスピードある左リードオプションで、8ヤードを走りきって気迫のランTD! 20-10まで追い上げ東北大の粘りをみせた。

「インサイドを出し、ショートパスを決め、オプションで決める。その徹底した練習のおかげです。ここで自分たちのフットボールができました」
と笑顔で胸を張ったRB若狭だった。

また守備の奮闘が光った東北大はDE93大家(3年)とLB57白石(4年)のコンビネーションが抜群で、そこに逆サイドからLB10伊豆田(4年)が低く早いタックルでQBとRBのエクスチェンジアタックをみせてロスタックルを奪ってもいた。

余裕を残したまま最後はニーダウンで早大が勝利、全日本大学選手権決勝(甲子園ボウル)へと進出した。

帰りの2台の大型バスに東北大応援団とチアリーダーたち、そしてやり切った安堵の表情を浮かべる選手たちを乗せて杜の都、仙台へと帰って行った。

そのものいまだ関東リーグに優位性はあるが、東北北海道リーグとの差は、年を追うごとに縮まってきている印象に包まれる。
東北大はフィジカルアップに加えて鋭さのタックルが確立され、そこに大味なゲームはなくなり、さらには『関東に勝ちたい』という目的意識の強さが前面に押し出されていた。
これこそ全日本大学選手権、東日本代表決定戦の醍醐味であろう。

「先の法大戦や早慶戦で故障者が出て、現状で精一杯のメンバーでした。2週間後の甲子園ボウルには復帰してきます。その仕上げを施し、向かっていきます」(早大・濱部監督)

「悔しい、本気で勝ちにきたのです。実力差は歴然としていて前半は我慢して後半に牙をむくイメージでした。後半に得点できて、よくやったと感じています」(東北大・遠藤監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文




第7節 11月21日(土) 日本体育大学○34-3●専修大学
日体大、集中力ある勝利

晴天に恵まれた土曜日のアミノバイタルフィールド(東京都調布市)。

やや西風が強く、その中でも好アスリートのQB16辻(4年)は気丈にパスを投げ込み、さらにはその快速を生かした右オープンランで2TDを決めた。

そしてリードすべく2本のTFPをプレイで決める手堅さをみせて、22点と前半のリズムは日体大が握っていった。先発の専大QB12田熊(1年)のスピードオプションとゾーンブロックからのリードオプションでRB25内村(3年)を走らせたが、わずか1FGのみに抑えられた。

日体大の守備はDB33菅野(3年)が鋭いタックルで専大WRの前進を許さない。また、専大ディフェンスではDB23原田(3年)も気迫あるパスカットをみせた。

ハーフタイムにはチアボーイの5人を加えた日体大チア“ヴォルテックス”が、高く空にジャンプアップさせるエアプレイなどを繰り出し、艶やかなハーフタイムショーでスタンドのファンの目を釘付けにした。

後半になっても日体大の攻勢は続き、QB辻からDLを兼ねたTEイグエ(3年)への浮かしたTDパスが決まった。

「記録は狙っていました。HPをみて意識していて、チャンスがあったら決めようと。それにホルダーの伊田さんや山本さんが良いところにおいてくれて、感謝しています」
ロングキッカーのK/P12関根(2年)は、この日のFG2本によって、成功10回の関東学生リーグ新記録を打ち出した。

今季の試合で初お目見えとなった青ジャージの日体大ライオンズは輝きの1勝を飾った。

「勝つことができて良かったです。迷いなく全員が最後までプレイし続けました。そして、K関根のキックも素晴らしかった」(日体大・大山監督)

「調子良かった1年生QB田熊を先発させたが、OLなどにミスがあり、それがいまひとつ。次はシンプルなまでに勝ちます」(専大・松澤監督)。

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文

第7節 11月22日(日) 中央大学●13-14○明治大学
明大3連勝で5位に

無風のフィールド、曇天からときおり晴れ間が見える横浜スタジアム。

中大と明大のリーグ5位、6位を決定する試合となった最終節。

実力伯仲の両校。明大は1Qにおよそ10分近くを使ってのTDドライブとなって先制。

追う中大はRB北村(4年)らによるランとパスのバランスアタックでTD。

QB12松井(3年)とQB13松岡(2年)との2枚看板から、パスターゲットとなるWR8松岡(3年)とWR4野崎(3年)、TE11木島(4年)にヒットさせて、前進をみせた。

対する明大は1年生パッシングQB15阿江(1年)と快速のキープがあるQB14服部(1年)との併用で、頭角を現す新人RB9福田(1年)が右オフタックルから75ヤードのTDにつなげて逆転した。

ゲームは10−7のまま一進一退の攻防が続いた。

3Qになると、中大のロングキッカーK/P19市森(3年)が29ヤードのFGに成功、13−7となった。

しかし最後は、明大がまたも1年生RB福田の65ヤードTDランがみられて、そこで勝負は決定づけられた。

「4連敗して、最初、勝てない時期は苦しかったです。そこから4年生が奮起して、とにかく全力でやろうと、その成果が最後に出ました。とても幸せな1年でした」
後半戦に調子を上げてきた明大、主将のDL渡辺は胸を張った。

これにより明大は3勝4敗で5位、中大は2勝5敗で6位となった。

「決めどころを決めきれないで終わった試合になった。ショートヤーデージを確実に押さえていきたかった」(中大・仁木監督)

「勝ちにいこうとする姿勢が要所にみえたゲーム。とくに4年生が、下級生をしっかりとリードしていってくれた」(明大・岩崎監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文

第7節 11月22日(日) 慶應義塾大学○48-14●早稲田大学
慶大、早慶戦を制す

伝統の早慶戦、春4月後半には早大が勝利して、慶大はこのゲームにかける気迫が強大なまでにあった。

それはエースRB李(3年)に走らせることに主軸を置いた展開となって見られた。

そのRB李はサイドの方向へスライドしてのカットランに冴えがあり3本のTDを記録した。しかし1シーズンにおける1000ヤードラッシャーには、40数ヤード届かずに終わった。

早大はK16佐藤(4年)によるFGでリーグ新記録の可能性があったが、50ヤード超えには、やや飛距離が足りず。

また前節で優勝を決めていたこともあり、東日本選手権(11月29日・対東北大)と、その後に控える全日本大学選手権(甲子園ボウル)への出場に備えて、ケガを避ける意味合いからも主力選手はベンチとフィールドを行ったりきたりの状況がみられた。

オフェンスではQB10政本(4年)、左腕QB12笹木(3年)、QB7坂梨(2年)がコンスタントに出場、おのおの次への経験を積み上げた。

慶大はキープランのあるQB5小田(2年)とパサーのQB4江守(4年)をバランスよくフィールドに送って攻撃をコントロールしていった。最後は、勝利への意欲が高かった慶大がTD6本をあげての勝利となった。

TOP8リーグのMVPには、早大LB5コグラン(4年)が受賞した。

「つねに守備が意見を出し合って、システムを作り上げていきました。私個人と言うよりは守備全員の賞です」
つねに平常心でプレイしようと心がけていたLBコグランだった。

「目の前の試合を懸命にやること。それができたと思う。集中力を持ち自分達のプレイをやりきろうと頑張った結果です」(慶大・久保田監督)

「全勝優勝したかったがケガした選手がたくさん出て練習メンバーにも苦慮した。この先もう一度、原点からやり直します」(早大・濱部監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文

第7節 11月22日(日) 日本大学○32-30●法政大学
接戦に勝利した日大

横浜スタジアムの夜間照明はまばゆくフィールドを照らし続けていた。

スタンドは日大のレッドと法大のオレンジに染まった。両校のチアはブラスバンドの軽快ないつものメロディで、アップテンポに演舞する。

関東TOP8リーグの最終戦、それも日大−法大の好カードだ。

気合が入る日大はタフなランニングが魅力のRB34高口(4年)が先制のTD。すぐさま法大QB12鈴木(3年)がオプションフェイクから自分で持ち込んでTDを返した。

白熱の試合は完全にシーソーゲームの色合いとなる。

その後、日大は果敢にパスアタックをみせてQB10西澤(4年)からエースWR25西村(4年)へ、スマッシュヒットの2TDを決めた。

前半は25−16とそれぞれの持ち味が充分に見られた展開となった。

こう着し出した後半、パントリターンファンブルから残り9ヤードで法大の攻撃、そこでRB29田邊(4年)のランを挟み、QB鈴木からエースWR81小島(4年)へ高さのあるフライパスでTD、25−23の接戦に。

4QにはWR西村へのTDパスがヒット、32−23と突き放す。

「大事な場面でしっかりとキャッチできました。ここからの気持ち次第、あと2週間先にある試合に向けて、やれることをとことんやります」
鍛え上げられたバランス良いボディで前を見据えて話すWR西村だった。

追いかける法大もWR86阿部(3年)へTDパスを通して32−30の激戦となる。

後半に周到に準備されたスペシャルプレイを披露した法大、だがこのスコアのままで終了、それは、TOP8のラストを飾る好ゲームとなった。

日大は12月6日(日)に、富士通スタジアム川崎で開催される東西大学対抗戦 第2回『トウキョウボウル』で関西学院大と対戦する。

「勝ちはしましたがミスが多く、収穫がみられない試合でした。次の関学は倒すべき相手、必ず勝ちにいきます!」(日大・森ヘッドコーチ)

「あとひとつ届かなかった。RB田邊も少ししか出られなく主将の宮川もそう。それでもよく追い上げることができたように思う」(法大・青木監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文




第6節 11月7日(土) 明治大学○14-7●専修大学
明大、接戦を制す

残すところ各校とも、あと2試合になってきた関東1部TOP8リーグ。

晴天、微風のアミノバイタルフィールド(東京都調布市)は、じつにプレイしやすい状況にあった。

両校の応援団とブラスバンドは試合前のエール交換が行なわれ、それぞれ20名余のチアリーダーたちが素晴らしい躍動をみせていた。

明大オフェンスは、前の試合よりスターターとなったQB15阿江(1年)からTE92五十嵐(3年)を軸にパスをヒット、そこからランアフターキャッチで前進。

2Qには足のある明大QB14服部(1年)が左オープンのキープで、味方ブロッカーを巧みに利用してインカット、そこから右へ切れ込むランTDを決めた。

専大はセカンダリーが奮闘し、明大のパスアタックをしばしばカットして、ゲインを許さない。さらに主将のDB4飯塚(4年)の鋭いタックルで応戦する。

オフェンスではQB10小林(2年)が左に右に果敢にランに出るが明大守備に囲まれてしまう。さらに明大のファンブルボールをリカバーした残り6ヤードでの絶好のチャンスを生かせずに終わったのが悔やまれる。

後半4Qになると、QB小林から左サイドを俊足で駆け上がるWR6秦(4年)へ、56ヤードのTDパスで同点。その返しのシリーズで明大はすぐさま新鋭のRB9福田(1年)が右オープンからタックルをはねのけて56ヤードTDランをみせて逆転。

「試合が膠着していたなかで、何とかしたいと走りました。いつも先輩方のランをみて学びながら走っています。タックルされても絶対に倒れたくないです」
そう言うRB福田はこの試合104ヤードを記録した。

僅差の試合は選手層に厚みがある明大がTD1本差を守り切っての勝利。専大は未勝利のままBIG8とのチャレンジマッチが確定した。

「ファンブルなどミスだらけの試合でした。パスでノーマークになって1本入れてしまい、そのあたりを立て直して最終戦へ挑みたい」(明大・岩崎監督)

「一瞬の隙にTDを入れられ、そこは勝ったことのないチームの甘さだろうか。チャレンジマッチを踏まえあと2試合、目標を持って進む」(専大・松澤監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文

第6節 11月8日(日) 中央大学○33-13●日本体育大学
後半に粘り勝ちの中大

秋雨にまみれた横浜スタジアム、肌寒さがある中での、あずまボウル2シリーズ目、開幕から第6節の3試合となった。

先制したのは中大。QB12松井(3年)からTE11木島(4年)とWR8松岡(3年)をキーにパスを通して進み、ストレートパスをエンドゾーンにいるWR木島にヒットして2本目のTD。

日体大はQB11小林(1年)がタイミングパスとオプションラン、そしてRB25仲林(3年)へとハンドオフ、そのまま左オフタックルランでTD。またロングキッカーK/P12関根(2年)の安定した2FGにより13-13の同点となって後半へ。

中大はRB29野田(2年)が左サイドラインを駆け上がり49ヤードのTDラン。日体大もプレイアクションパスで前進するが決めきれず。逆にRB野田が、88ヤードのランTD。守備も集散が早く日体大にロングゲインを許さない。

4Qになると日体大はWR中根(4年)へプレイアクションパスが決まりゴール前9ヤードへ。しかし中大主将のDE甲斐(4年)らによるQBサックなど、激しいラッシュで、パスを投げられない。

「粘りの走りでゲインします。身長が小さいので体格の大きい選手にはあたり負けしたくありません。最後まで足をかき続けます」
小柄なファイターRB1北村(4年)は、素晴らしいドライブをみせてくれた。

突き放しを見せる中大はオープンランでそのRB北村と、右ゾーンブロックの間をRB野田が進み、さらにゴール前1ヤードからRB野田がダイブTD、これで勝負は決まった。後半に失点ゼロの守備の粘りが輝いた中大だった。

「同点になってもあわてないで、しっかりとやっていけた。主将の甲斐を中心に全員が落ち着いて試合できた」(中大・仁木監督)

「前半、よくやったと思う。QBの小林もいいところへ投げていた。あとはリーグ最終戦、頑張るしかありません」(日体大・大山監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文

第6節 11月8日(日) 日本大学○45-0●慶應義塾大学
完封勝利の日大

秋の冷たい雨はしばらくやみそうにもない。それでもこの日大-慶大の試合を目あてに、横浜スタジアムへ来場した観客の皆さんは、傘をさし、雨用の衣類を着込んでの観戦だ。

立ち上がりから日大の攻撃が進む。先発QB18高橋(3年)がキープランに、RB34高口(4年)とRB5ウイリアム(1年)へハンドオフ。そのふたりが着実にTDをあげ、しかもエースWR25西村(4年)へもTDパスを通し、はやくも21-0になった。

ハーフタイムショーは慶大チア50人余による明るく躍動感ある演舞そして総勢120人もの子供達のチアリーディングで会場は湧いた。

後半になると日大がラン攻撃で組み立てる。キックオフリターンで大きく戻し、そこでもRB高口が残り2ヤードを中央左へ走り込んでTD。

「力むことなく自然体で走ることを心がけています。ディフェンスとの1対1では絶対に負けません。つねにあたり強くありたいです」
その笑顔に自信がみなぎるパワフルなランナーRB高口だった。

慶大は頼みのエースRB29李(3年)がインサイドからアウトカットランに出るが、落ち着きある日大LB44岩本(4年)らがていねいに詰めてタックルを浴びせる。

さらにはQB5小田(2年)のキープランやRB6田中(4年)のランも、守備が冷静なまでに対応して防いだ。

そのまま4Qには日大がQB高橋の13ヤードTDラン、QB10西澤(4年)からWR24佐藤(2年)への20ヤードTDパスなどで得点を加え、最後は45-0とシャットアウト勝ちを収めた。

慶大は2敗となったが第7節の早慶戦にすべてをかける。また日大は、同じく法大戦での勝利をめざす。

「最後まで冷静に試合することができた。いま自分たちが持っているものを、2週間後にすべて出しきっていきたい」(日大・森ヘッドコーチ)

「前半のドライブがうまく進まなかったことでずるずると後退してしまった。RBの李もしっかりとマークされていた」(慶大・久保田監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文

第6節 11月8日(日) 法政大学●24-27○早稲田大学
早大、接戦を制し5年ぶりに優勝

秋雨がやみ、横浜スタジアムのスタンドには大勢のファンがやってきた。

開始早々から早大はひたむきにランプレイを出そうとする。そして小柄なRB6北條(3年)がランで進み、残り2ヤード、そこでダイブTDを決めた。

前半は0-10で早大がリード。

後半になると、法大はいよいよエースRB29田邊(4年)が登場、いきなりのパスキャッチとそこから64ヤードのアップランTD、流れを引き寄せた。

すぐさま早大QB10政本(4年)が中央を突破、さらにタックルをうまくすり抜けて、55ヤードTDキープランで突き放しに成功。

ところが、法大が得意のスペシャルプレイでWR80高津佐(1年)がWR81小島(4年)へとパスを投じてTD、一気に14-17の接戦に。

守備は早大のLB5コグラン(4年)とLB7加藤(3年)がいつもどおりの良い反応を見せる。対する法大DLのラッシュも激しくロースコアゲームで競り合いの展開となった。

続いて早大がQB政本からWR1岡田(4年)へのTDパスで14-24。

4Qになると法大K6谷澤(4年)が落ち着いて42ヤードFGを決めて17-24。

まだまだ勝負はわからない。その後、早大K16佐藤(4年)がFG成功。

「記録は頭の中にありましたが、法大のK谷澤君に負けたくない一心でした。フィールドゴールはつねに迷わず、前向きな気持ちで蹴っています」
ここまで22回のFG成功タイ記録となったK佐藤、次の早慶戦でリーグ新記録をめざす。

そして法大QB12鈴木(3年)から左隅への高さあるパスをWR86阿部(3年)が果敢にキャッチしてTD、24-27と粘りある追い上げをみせた。

しかし、残り30秒余、ニーダウンで早大が5年ぶりの優勝を決めた。

「惜しかった、でも、しょうがない。前半に様子を見すぎたかっこうだろうか、復帰したRB田邊を最初からもっと使えばよかったかも知れない」(法大・青木監督)

「応援して下さった皆さんに感謝します。とにかく4Qまで集中を切らさずにやり遂げることが大事だと、選手はそれに見事に応えてくれました」(早大・濱部監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文




第5節 10月24日(土) 法政大学○45-35●慶應義塾大学
法大、粘りの5連勝

TOP8各校ともに残り3試合、終盤戦『あずまボウルシリーズ』が始まった。

快晴でさわやかな風が吹きつけるフィールド、注目の法大-慶大は1Qにともに2本ずつTDをあげて14-14の同点。

法大はQB12鈴木(3年)からWR11恒吉(4年)への52ヤードのTDパス、慶大はエースRB29李(3年)の19ヤードTDランで応酬する。

2Qになると、法大QB12鈴木(3年)はエースWR81小島(4年)らにパスを通してリードするが、慶大はRB6田中(4年)が残り1ヤードダイブTDなどで24-21の接戦で前半を終えた。しかもそのRB田中は後半の立ち上がりに71ヤードのランTDまでもみせて勢いの波に乗る。

そうなると、ホームカミングデー試合の慶大はとことん意地をみせる。

主将のDL90金子(4年)の激しいラッシュに加えてアグレッシブなLBアタックで、一進一退の攻防に。ついには3Qまで31-28の好試合。

「ベンチの雰囲気はまとまっていてとてもいいです。今日は、後半にようやく自分たちのペースになっていきました」と、きついラッシュを見せるDL清水(4年)。

チームに焦りがまったく見られなかった法大、4Qにじっくりと攻め、QBファンブルのチャンスをものにする。すかさずRB21廣澤(4年)がQB鈴木からリードオプションピッチを確実に受けて2TD、これでほぼ勝負が決した。

最後には左にサイドスライドカットをみせて駆け上がるRB李が24ヤードのTDを返して、さすがの走力あるシーンを見せたが、あと一歩およばず。

法大は主将のDB2宮川(4年)が調整のために出場せず、そこで守備が一丸となり最後まであきらめることなく守り抜いた勝利だった。

「点の取り合いになるのはわかっていた。勝負は後半4Qまでガマンを重ねて、最後にアジャストしていくこと、それだった」(法大・青木監督)

「最後にああなるのは、まだ力がないということ、残念でならない。詰めの差、今後これらを打開していかなければならない」(慶大・久保田監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文

第5節 10月24日(土) 中央大学○63-5●専修大学
中大、今季初勝利

朝から晴天、微風の秋風が吹きぬける富士通スタジアム川崎(旧・川崎球場)は絶好の観戦日和となった。

キャプテンの重責をまっとうする中大主将のDE甲斐(4年)は、1Qから積極的にラッシュ、専大QB小林(2年)をサック、ディフェンスに良きリズムを引き寄せた。また、中大攻撃のランではRB北村(4年)とRB野田(2年)、國行(4年)をバランスよく使ってTDを重ねていった。

専大はここまで試合経験を積んだQB小林が、落ち着いた姿勢から得意とするフェイクオプションとQBランに出て、そしてWRに投げ込むが、やはり中大DLのラッシュがきつく、詰めとボール際のキャッチがいまひとつで、攻めあぐんだ。とはいえ試合巧者が揃う専大守備は、ゴール前で激しいアタックからセイフティで2点を奪い存在感を示した。

中大K市森(3年)が52ヤードのFGを決めて抜群なキック力を披露し、さらには4ダウンでパントフェイクから、そのK市森が走り込んでTDを記録した。

「少し力みがありましたが、いつもどおりのキックを心がけて52ヤードを決めました。これは通過点です。日本最長記録を狙っていきたいです」
そう、はきはきと応えてくれた、高校サッカー経験者の市森だった。

後半の4Qに中大はダメ押しともいえる3本のTDを加え最終的に63-5と、終始、安定した試合運びをみせて、今季初勝利して1勝4敗とした。

「攻撃はQB松岡(2年)が好調、ゲームを任せた。主将のDL甲斐もしっかりしていた。選手それぞれが自信を取り戻そうとして頑張ったと思う」(中大・仁木監督)

「チームは変換の時期、その途中にあるのだが、残り2試合はグリーンマシーンらしく、前を見据えて進みたい」(専大・松澤監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文

第5節 10月24日(土) 法政大学○45-35●慶應義塾大学
法大、粘りの5連勝

TOP8各校ともに残り3試合、終盤戦『あずまボウルシリーズ』が始まった。

快晴でさわやかな風が吹きつけるフィールド、注目の法大-慶大は1Qにともに2本ずつTDをあげて14-14の同点。

法大はQB12鈴木(3年)からWR11恒吉(4年)への52ヤードのTDパス、慶大はエースRB29李(3年)の19ヤードTDランで応酬する。

2Qになると、法大QB12鈴木(3年)はエースWR81小島(4年)らにパスを通してリードするが、慶大はRB6田中(4年)が残り1ヤードダイブTDなどで24-21の接戦で前半を終えた。しかもそのRB田中は後半の立ち上がりに71ヤードのランTDまでもみせて勢いの波に乗る。

そうなると、ホームカミングデー試合の慶大はとことん意地をみせる。

主将のDL90金子(4年)の激しいラッシュに加えてアグレッシブなLBアタックで、一進一退の攻防に。ついには3Qまで31-28の好試合。

「ベンチの雰囲気はまとまっていてとてもいいです。今日は、後半にようやく自分たちのペースになっていきました」と、きついラッシュを見せるDL清水(4年)。

チームに焦りがまったく見られなかった法大、4Qにじっくりと攻め、QBファンブルのチャンスをものにする。すかさずRB21廣澤(4年)がQB鈴木からリードオプションピッチを確実に受けて2TD、これでほぼ勝負が決した。

最後には左にサイドスライドカットをみせて駆け上がるRB李が24ヤードのTDを返して、さすがの走力あるシーンを見せたが、あと一歩およばず。

法大は主将のDB2宮川(4年)が調整のために出場せず、そこで守備が一丸となり最後まであきらめることなく守り抜いた勝利だった。

「点の取り合いになるのはわかっていた。勝負は後半4Qまでガマンを重ねて、最後にアジャストしていくこと、それだった」(法大・青木監督)

「最後にああなるのは、まだ力がないということ、残念でならない。詰めの差、今後これらを打開していかなければならない」(慶大・久保田監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文

第5節 10月25日(日) 明治大学○20-3●日本体育大学
新鋭QBが活躍した明大

澄み渡る青空、快晴、風が強く吹きつける富士通スタジアム川崎だった。

あずまボウルシリーズ、TOP8各校とも残り3試合の攻防だ。

明大はスターターに1年生のQB15阿江(1年)を置き、左腕QB14服部(1年)との併用で攻める。そこでWR/K7森平(2年)、WR92五十嵐(3年)、WR19山田(3年)らに、ショットガン攻撃からショート系のパスを連続で決めて2TD。

対する日体大もQB11小林(1年)が、主軸RB10北詰(3年)へのピッチとオープンランなどで攻め上がるが明大守備の厳しいタックルにつかまる。

そのオフェンスにリズムがあった明大は、WR/K19山田(3年)がFGを2本成功させた。逆にキープランが得意な日体大エースQB辻(4年)はパスを投ずるが、インターセプトでTDならず。前半を終わり20-0で折り返した。

後半4Qになると日体大は自陣10ヤードからノーハドルで敵陣14ヤードまで進んだ。これもパッシングとQBキープで芸術的なまでにスピーディーに進んだ孤高のエースQB辻、しかしまたもTDには至らず、ひとしきり悔しさにまみれた。

「初めてのスターターで緊張しました。同僚のQB服部とはこれからも切磋琢磨し合いながらチームを盛り上げていきたいです」
フラッシュな面持ちの阿江だった。

明大は先発を勤めた1年生QB阿江は落ち着きつつ、前半から視野を広く持ちWRへ的確にパスを通していた。それでパッシングチームへ変貌との印象も見られた。

「新人QB阿江のパスでリズムをつくることができた。日体大は強いチーム、勝つことができて良かったと思う」(明大・岩崎監督)

「4年生のQB辻のパスもそうだが皆、よくやってくれた。残りの2試合とことん頑張っていきます」(日体大・大山監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文

第5節 10月25日(日) 日本大学●9-21○早稲田大学
早大、迫真の勝利

フィールドの風は厳しく強い、これで風上の優位性が出てきていた。

日大はDB下水流(4年)とDB井上(4年)そしてDBブロンソン(2年)、早大はLBコグラン(4年)に加藤(3年)、ともにバックヤードに個性派を揃えたディフェンス。

立ち上がりいきなりロングゲインとなった早大RB28須貝(3年)、続いて左腕QB12笹木(3年)から5ヤードパスが決まり先制TDを決めた。

追う日大のエンジンがかかり始める。すぐさまQB10西澤(4年)から左奥へ走るWR25西村(4年)へ7ヤードのTDパス成功で6-7。

その後、じりじりとした展開で進むが、そこでパントブロックリターンTDを決めたのが、早大LB5コグラン(4年)。これで14-6と早大リードのまま前半終了。

メインとバックスタンドともに満員2573人の大観衆は、このゲームを、固唾を持って見守っていた。両校の応援団、チアリーダー、ブラスバンドのアメフト流ショートリズムが心地よい。

後半、競り合う状況ながら、早大は守備で2DLのスペシャル守備を披露、DBを厚くするシステムで日大WRを徹底マーク、それが効き目を表してFG1本に抑えた。

「パントブロックの突っ込みと、パスアタックは充分に練習していました。あとは試合で思い切りよくやるだけでした。それが、あたりました」
LBコグランは一瞬だけ、してやったりの表情を見せた。

早大守備の要LB5コグラン(4年)は、1QのパントブロックリターンTDに加えて、QB西澤のパスで、ワンタッチで浮いたボールをインターセプト、そこから73ヤードのリターンTDを決めて突き放す。その勢いのまま早大が勝利を遂げた。

「パントブロックやファンブルなど自分達のミスが大きかった。取れるべきところでTDを取る、それがなければこうなる」(日大・森ヘッドコーチ)

「コグランが冷静で頼りになった。日大DLのプレッシャーがきつくQB笹木は苦労していた。法大戦に向けてもっと総合力を上げたい」(早大・濱部監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文




第4節 10月10日(土) 法政大学○42-14●明治大学
『法大、破竹の4連勝』

アメフトの応援に慣れ親しむ法大チアリーダーとブラスバンドのアップテンポなリズムに後押しされた法大が、RB廣澤(4年)のランやWR81小島(4年)へのパスなどでコンスタントにTDを獲得、3Qまでに大量42点とした。

試合を重ねるごとに、尻上がりにまとまりがみられる明大は前半に新人RB9福田(1年)の左ラン、後半にはQB18南(3年)からTE92五十嵐(3年)へのパスで2TDを返す。

法大守備は最後尾で主将のDB2宮川(4年)が冷静に構え、鋭いタックルをあびせるなど、ディフェンスをしっかりとまとめ上げた。

古豪明大はQB南からのフェイクオプションにスピードがみられ、いよいよ往年の攻撃スタイルの復活をみるか。この先の残り3ゲームに向けて、さらに気を引き締める。

「TDを取りましたが、いつもOLに助けられています。これからも守備の流れを読んで1対1に強く、ずば抜けたスピードでありたいです」
この試合4TDの躍動を見せた法大RB廣澤は、穴をあけてくれたOLに感謝しつつ、さらにランテクニックを高めていきたいと願った。

法大はこの良き勢いの波に乗りながら、終盤戦おける慶大、早大、日大と、残る強豪3試合に挑む。

「夏合宿から順調に仕上がってきている。まだタックルなどに甘さが見られたが、後半にはベンチにいる大勢の選手の出場もあり、そこはまずまずの出来だった」(法大・青木監督)

「インターセプトなど詰めの部分でミスが出て、そこから大量失点につながってしまった。この先は1、2年生が伸びてきているのでそれが楽しみ」(明大・岩崎監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文

第4節 10月10日(土) 慶應義塾大学○37-25●日本体育大学
『競り合いに勝利した慶大』

試合開始から日体大の集中力が発揮される。ショートヤーデージでのQB16辻(4年)による重厚な走りなど、最後はRB25仲林(3年)のTDで先制。

追う慶大は、QB5小田(4年)から、エースRB29李(3年)とRB6田中(4年)とのコンビネーションで、的確なランアタックをみせて逆転のTD。

2Qになると日体大は1年生の時からキッキングに出場しているK12関根(2年)が、なんと55ヤードのFGを決めて16-11の接戦のスコアに。

後半、ノーハドルオフェンスが炸裂する慶大はエースRB29李(3年)に手堅くハンドオフ、そこから力強く巧みなカットで中央を抜け、サイドラインを大きく駆け上がる。そしてローテーションを組むRB6田中(4年)の2TDにつなげた。

ところがこの試合、気迫充分の日体大がじっくりとした攻めをみせた。QB辻からWR82武内(1年)にショートパスが決まりTD。さらに4Qには、RB10北詰(3年)が中央部でつかまりそうになりながらも右サイドへ大きく回り込んでのTDと、タフな追いすがりをみせた。だが、最後はまたも慶大RB田中のTDランで突き放された。

「プレイアクションパスで1本決められたので、すぐに修正して2つインターセプトできました。この先も副将として気持ちを込めてランサポートとパス守備にあたりたいです」
守備の要、慶大DB22松崎(4年)が2本のインターセプトを決めて要所を締めた。

「選手それぞれが試合を通して強くなってきている。これからもひとつひとつチャレンジしていく気持ちで頑張っていきます」(慶大・久保田監督)

「もう少しだったが、そのもう少しが大変。守備が情けない気もしたが慶大の李君が良いRBなので、その点は厳しく感じた」(日体大・大山監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文

第4節 10月11日(日) 日本大学○75-14●中央大学
『日大、圧巻の4連勝』

前夜からの雨がすっかり上がり、いくらかの湿り気が残る中、良好のグラウンドコンディションの東京都調布市アミノバイタルフィールド。

立ち上がりからアウトへのパスが連続して成功する日大。スタンドが沸き、そしてブラスバンドは心地よい定番のリズムをアップテンポに刻む。

日大はスターターQB10西澤(4年)からのミドルパス、そしてQBキープランで着実に攻め上がる。まずはWR25西村(4年)への右サイドTDパスで先制。

続く中大の攻撃でDB3ブロンソン(2年)がインターセプトリターンTDを決める。そしてランではRB5ウィリアム(1年)のTD、続いてWR西村へのTDパス。そのまま怒涛のパッシング攻勢に出る日大、レシーバーは西村にWR石毛(4年)、WR南(3年)、WR81井ノ口(4年)などをまわしての展開をみて前半で47-0。

中大はQB12松井(3年)やQB13松岡(2年)のパスコースが読まれ、レシーバーの手に入る前に、寸断された。

「高校時代はSFでしたから、去年のWRから守備へのコンバートもまったく問題ありませんでした。今日はパスがよく見えました」
このブロンソンの3本やLB42楠本(1年)による2本で、インターセプトが5本。

そこからの打開を試みてエースRB1北村(4年)にハンドオフするが、つねに5~6人もの赤い壁が大きく立ちふさがった。4Qになると日大はQB18高橋(3年)から左奥へ走るWR井ノ口へTDパスがヒット、さらにDB5今井(4年)のインターセプトリターンTDなどにより、75-14の大差で試合終了。日大守備は7本のインターセプトを記録した。

「まだ点を取りきれない部分があった。そういう情けなさはあります。とはいえパスカバーはいくらか良かったように思う」(日大・森ヘッドコーチ)

「1Qのターンオーバーが響いた。後半もリズムに乗り切れないままに進んでしまった」(中大・仁木監督)
関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文

第4節 10月11日(日) 早稲田大学○55-0●専修大学
『完封勝利の早大』

雨上がりの夕刻、強い北風が吹き抜けたアミノバイタルフィールド。

早大のスターターは左腕QB12笹木(3年)、強力なOLのパスプロテクションに守られながら落ち着いたパッシングをみせて、スピード旺盛なWR1岡田(4年)への85ヤードTDパスを決めた。

「普段からまめにQBとコミュニケーションを取ることを心がけています。それとパスを受けてからのスピードをさらに磨き上げていきたく思います」
そう理路整然と話すWR岡田だった。

反撃したい専大はQB10小林(2年)が、プレイアクションパスを駆使、じりじりと攻めて敵陣へ。しかし早大ディフェンスはDL、LBともに堅牢そのものパントに終わり、TDには至らず。

前半で4TDの早大は後半になるとFGの成功などで得点を重ね、一貫したボールコントロールオフェンスに終始。また、後半にはQB10政本(4年)を投入し、中央部から鋭いカットランでTD。

しかも早大は新人のRB30片岡(1年)を、コンスタントにフィールドに送り込み2本のTDをあげた。その地力ある早大は、完封勝利となった。

また早大40名と専大20名のチアリーディングはハーフタイムショーで躍動感にあふれ、さらに両校スタンド前の応援において、しっかりとした声援で、たくさんの観客を魅了していた。

リーグはいよいよ4勝同士の上位4強、日大、法大、慶大、早大の3連戦その優勝決定の終盤戦へと突入していく。

「緊張感を持ってこの試合に臨んだ。とにかく最後まで集中していきたい。QB笹木も視野が広く冷静に投げ分けていた」(早大・濱部監督)

「どこまで早大に迫ることができるかを課題にしてアタックしていったが、なかなか厳しいものがあった」(専大・松澤監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文




第3節 9月26日(土) 早稲田大学○54-24●日本体育大学
『早大、完全勝利で3勝目』

早大は今シーズン初の先発となったQB12笹木(3年)は、その左腕から繰り出すロングパスがWR1岡田(4年)、WR4西川(3年)、WR11諸口(4年)、TE87田島(2年)らに鋭く決まっていく。これを軸にテンポ良く攻め上がりTDを重ねていった。

前半で早くも3TD、そこにK16佐藤(4年)の正確なフィールドゴールが決まり31-6のスコアに。その日体大は好調のRB10北詰(3年)が果敢なランで中央突破してのTDだった。

「すべてのシリーズでTDをとの意識があります。WRが揃っているのでパスを軸にテンポ良くボールコントロールさせていきたいです」
そう凛々しく語った早大QB12笹木(3年)だった。

後半になると早大は下級生を積極的に投入。前年まで早大学院高で主将を務めたRB30片岡(1年)などを出場させてゲインを重ねていった。

日体大は守備が早大DLにコントロールされ、そこから徐々に崩されていった。しかし、QB11小林(1年)のカットランでディフェンスを抜き去る場面もみられ、そこはアスリートの片りんが見られた。また途中出場した注目の日体大エースQB16辻(4年)は52ヤードのロングパスを決め、さらに残り4ヤードを突っ込んで貴重なTDをあげた。

ここ2試合連続で20点台の得点を獲得した日体大は、後半戦の躍進が期待できそうな勢いに包まれる。

終始、充分に気持ちが入っていた早大は、最後まで重厚な攻守をみせての完勝となった。

「試合経験は積ませているのですが、まだまだ選手層が薄いです」(早大・濱部監督)

「完敗です。守備がやられすぎて、そこから崩れてしまった」(日体大・大山監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文

第3節 9月26日(土) 日本大学○44-6●明治大学
『圧勝で3勝目を飾った日大』

立ち上がりの日大は攻めきれずにK12松浦(2年)の52ヤードFGで3点。TDは、明大の新人RB9福田(1年)の9ヤードラン。2Qになると日大WR22岩松(4年) へパスが小気味良く決まり、そこからリズムを作り、RB43竹内(3年)のランTDと、WR25西村(4年)への1ヤードTDパスで2本を返した。

日大は守備でDB2下水流(4年)が前半に2本、そして後半には1本のインターセプトで果敢にバックヤードをひきしめた。

後半になると、日大オフェンスはQB10西澤(4年)に加えてQB18高橋(3年)を投入、WR西村への左サイドパスがきれいにヒットして、それが快速RB5ウィリアム(1年)の2TDランにつながっていった。

「それぞれ成長はしてきています。明治らしい泥臭いフットボールでこの先も頑張ります」
と実直に語る明大主将のDL90渡邊(4年)。

明大はQB18南(3年)からFB33高松(3年)などへのパスが決まり出す。そこでまとまりがみえてきた守備とともに、伝統ある明大らしいプレイが見られ始めた。

ここ3試合はスロースタートな印象にある日大、しかしエースRB34高口(4年)や、ロングキッカーのK/P11有輪(4年)はベンチを暖め続けている。

「相手のミスに助けられた試合でした。これから、さらに厳しい練習で仕上げていきます」(日大・森ヘッドコーチ)

「点差は開きましたが、明治らしさがようやく出てきました」(明大・岩崎監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文

第3節 9月27日(日) 慶應義塾大学○58-19●専修大学
『慶大、余裕をみせた勝利』

朝方に降雨があり、湿度が高い午前中の富士通スタジアム川崎(旧・川崎球場)であった。

慶大は、立ち上がりから猛攻をみせて、QB5小田からRB34國府谷(2年)とRB6田中(4年)へのスイープなどで連続3TDをあげてリード。

2Qになると専大が反撃をみせてQB10小林(2年)からRB25内村(3年)への中央のランで進み、右サイドを走るエースWR1梶川(4年)へのロングパスでなどで、2TDを返した。ところが慶大はQB4江守(4年)からWR19井上(3年)への右ダイレクトインのTDパスを始め3本のTDを記録。前半で41-12となった。

「試合の入りからもっとしっかりとやっていきたいです。つねに全員で闘っていきます」
と語る熱き主将の慶大DL90金子(4年)であった。

後半早々には慶大のTDパスがヒット。その上でRB29李(3年)をベンチで休ませ、QBも小田と江守から、QB12米内(3年)、QB10麻和(4年)をフィールドへ送り込む余裕を見せた。

専大の攻撃は前傾のとれたリズムあるスピードオプションでゲインをみせ、4QにはQB小林からRB内村へのリードオプションで1TDを返し意地をみせた。

しかし、選手層に厚さがある慶大が守備においてもDB5志茂(4年)などによるハードタックルでしっかりと守り切り、安定の勝利となった。

「選手が大勢いるが2番手以下との差がまだある。今日の試合に出して経験を積むことができたが、よりその底上げをしていきたいです」(慶大・久保田監督)

「1試合を通して攻撃も守備も攻め続けることが大事です。そしてシーズン最終まで成長を促していきます」(専大・松澤監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文

第3節 9月27日(日) 法政大学○38-6●中央大学
『堅実なまでに法大3連勝』

湿気を帯びるフィールドで先制したのは中大。ロングキッカーのK19市森(3年)が、最長48ヤードを含む2本のFGを決めて6点。

じっくりと攻める法大は、2Qに走力あるQB12鈴木(3年)からRB21廣澤(4年)への7ヤードランTDで逆転。そこから怒涛の攻撃を見せていく。そしてQB鈴木のキープランTD、さらにはQB鈴木からWR81小島(4年)へのホットラインでロングパスを決めて、前半3本のTDとなった。

「OLが試合をメイクしようと努力しています。フィジカルアップを果たし、いまそれを活かす段階にあります」
とみに大型化されたライン、その副将でリードする法大OL72笠井(4年)だった。

後半には一転、試合が硬直し出し、最初のシリーズを手堅く攻めた法大がQB鈴木から、新鋭WR80高津佐(1年)に63ヤードのロングパスTDを投じて突き放しに成功した。

中大はWR8松岡(3年)とWR11木島(4年)とのインサイドパターンのコンビネーションパスを軸に攻め上がるが、ここぞという場面でファウル、いまひとつ波に乗れないままでTDを獲得できずに終わった。

また守備において、法大は主将のDB2宮川(4年)が今季初の試合出場それによりディフェンスが引き締まり、盤石の勝利となった。

「流れとしてはこういうものでしょう、QB鈴木はまだまだこれから、もっと力があるからね。それに守備も徐々に好ましくなってきている」(法大・青木監督)

「実力どおりの結果。2Qに入れられた3本のTD、これで選手が意気消沈してしまったようだ。それに加えて反則も痛かった」(中大・仁木監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文




第2節 9月19日(土) 早稲田大学○24-6●明治大学
『安定した勝利の早大』

早大の先発はQB10政本(4年)。今季初のスターターだ。前半はWR11諸口(4年)へのパスと、RB28須貝(3年)のランで2TDを奪って、14-0と着実にリードしていく。

一転、後半になると気迫がこもる明大が巻き返しをみせる。ともにパスインターセプトがあり、そこからの4ダウンギャンブルが成功、じわじわと攻め上がる明大。ときにエースのQB南(3年)はキープランで早大守備をかく乱する。さらにRB高橋(4年)にハンドオフしてラン、さらにQB南のキープランを組み合わせるが、早大の主将DL90村橋(4年)やDL91武上(2年)が鋭く迫り1ダウンには届かず。

「コグランと加藤のLBふたりには絶対的な信頼を持っていますから、我々DLはつねに思い切ってやっていきたいです」
大型DL99庭田(4年)がしっかりと前を見据える。

この試合、目を見張ったのは明大のディフェンス、とくにランへの対応は左右への早いパシュートに加えてきついタックルがあり、早大RB6北條(3年)のゲインが抑えられる。明大はQB南からWR11阪本(2年)へ8ヤードのTDパスを返して意気上がるが、最後は早大WR85鈴木(3年)へのパスTDが決まり、これで勝負が決した。

「選手達に、どうも、これくらいでいいかなというような甘い気持ちがあり、それで決めるべきプレイが決まらない状況に陥った。原点からやり直します」(早大・濱部監督)

「開幕よりも、地に足はだいぶ着いてきたが、詰めの甘さがあった。この先は、挑戦者としてこのあたりを修正していきます」(明大・岩崎監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文

第2節 9月19日(土) 日本大学○49-20●日本体育大学
『堅調な勝利を飾る日大』

日体大エースQB16辻(4年)はたいそう元気だった。その快活なランで日大守備の隙をついてゲインする。さらにRB10北詰(3年)へのリードオプションをミックスさせて攻め上がる。そして右奥へTDパスを決めて7-7となった。そのとき、日大ベンチにいくらかの緊張が走る。

そこから落ち着いた日大はRB43竹内(3年)とRB34高口(4年)とのランを続けてTDを重ねて、あっさりと逆転。

後半にあると日体大はQB辻からのパスで大きく攻め込み、そこからのQBキープランで残り5ヤードを走り抜け、大きくジャンプしてタックルを交わす気迫のTDをあげた。日大はランTDとエースWR25西村(4年)へのTDパス、そして途中出場のQB18高橋(3年)の1ヤードダイブTDで突き放す。

「春からのマシントレーニングでものすごく筋アップしました。キャッチしてからDBを引きずって走っていきたいです」
と、エースレシーバー西村は胸を張り上げる。

全体的にいえば守備において、ややしまりのなかったイメージの日大。今後そのあたりの修正が必要となってきそうだ。

この試合、点差こそついたが、最後までとことん走りブロック、それに加えて低く激しいタックルで粘る日体大の健闘が光った。

「まだまだ弱いです。4年生が自覚を持ってもっともっとリードしていくことを望んでやみません」(日大・森ヘッドコーチ)

「QB辻が走って良いリズムを作ってくれた。20点を取れたこの試合は、全員が自信になったと思う」(日体大・大山監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文

第2節 9月20日(日) 慶應義塾大学○39-20●中央大学
『後半に攻勢に出た慶大』

慶大のスーパーランナーRB29李(3年)は左サイドライン駆け上がりのランでTD、その健脚は健在だ。

すがりつく中大はQB12松井(3年)からWR8松岡(3年)へのインカットのミドルパスをキーに定め、前半は競り合った試合となった。

守備での中大DLは主将のDL9甲斐(4年)とDL6新田(4年)らがアグレッシブなラッシュをみせて、しばしば慶大のホールディングなどの反則を誘った。

その前半を終えて17-13の僅差で後半へ。

ハーフタイムにコーチ陣からの強烈な指導を受け、慶大にようやくエンジンがかかり始める。ここまで中大の執拗なパッシングアタックに守勢に回っていたが、そこは攻撃の軸となるRB李のデイライトアタックから今度は右サイドラインを駆け上がるランTDで突き放しに成功した。

「これからもアメリカの試合で学んできたインサイドゾーンのランを意識して走っていきたいです」
そう、RB李は快活明朗に応えてくれた。

快晴の富士通スタジアム川崎での試合は、頑張る選手達のスタミナをみるみる奪っていく。

最後4Qになると完全なまでに慶大ペース、さらにRB李がこの日4本目になるランTDを決めた。そしてエンドゾーン後方に集まった4~5人の子供たちへハイタッチで健やかに応えていた。それは、ゆうに微笑ましい光景、その子供たちが大喜びで父母のもとに、うれしそうに戻っていったのは言うまでもなかった。

「RB6田中が良いランを見せてくれた。そうするとRB李とも好ましいコンビで走れる。この先も挑戦者の気持ちで頑張っていきます」(慶大・久保田監督)

「必勝をと試合に望んだが、結果的にミスでそのリズムを損ねてしまった。DLがいっかりと頑張っていただけに悔しさがつのる」(中大・仁木監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文

第2節 9月20日(日) 法政大学○55-13●専修大学
『大量得点で勝利の法大』

立ち上がりから分厚い攻撃に出る法大は、QB12鈴木(3年)からWR11恒吉(4年)へ確実なパスやQB鈴木の俊敏なキープランでTDを重ねていく。

法大OLは各選手がなんと15~30kgも増えて大型化に成功、その重量ラインで、終始ゲームをリードしていった。

TDを奪いたい専大はパントに追い込まれることが多く、QB10小林(2年)はミドルにスマッシュヒットのパスや、RB25内村(3年)へのリードオプションなどで前進をはかる。さらには、ドローなどをからませていくが、なかなかゲインに結びつかない。

後半になると法大は下級生を大挙投入して、ゲームを経験させる余裕をみせた。なかでもQB18馬島(2年)からWR80高津佐(1年)へのミドルインのパスがきれいにヒット、そこからTDへという理想的な展開もみられた。

「はやく、試合に出たくて、うずうずしています」
とにこやかに語る主将DB2宮川(4年)、そしてエースランナーRB29田邊(3年)は開幕後いまだ試合には出場していない。そこはメンタル面において最高の充実度をもっての後半戦になるのだろうか。

専大は、ここ2試合を経てTOP8のテンポに慣れてきた感はある。選手数が50人というまとまりの良さと伝統あるスピードで、この先の試合を乗り切っていきたい。

「普段の練習の延長でもありゲームでそれを試しながらの意味合いもありだ。また、強化育成中のWRも2セットでまわせるようになってきた」(法大・青木監督)

「今日は手も足も出ない状況でした。これからもチャレンジャーとして最後まで思い切りよくやっていきたい」(専大・松澤監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文




第1節 9月5日(土) 慶應義塾大学○34-10●明治大学
『慶大エースRB李が3TDを記録』

今季、部員200名(選手170名)を超える慶大、そして質実剛健の明大の対戦となった関東学生TOP8開幕戦。

注目の慶大QB5小田(2年)は、エースランナーRB29李(3年)にボールをハンドオフ、横への鋭いステップから華麗な前進をみせて、2Qには37ヤードのTDランを決めた。

明大は故障から復帰したQB18南(3年)がランと大型TE4亀田(3年)へのパスを織り交ぜての攻撃が軸となった。

QB小田は得意とするランプレイも冴えをみせて1TDを記録。後半になるとRB李は守備のマークがきつくなるなか、日本代表さながらの手堅いランとタックルを跳ねのけるパワーをみせて2TDを積み重ねた。慶大は要所にみせるノーハドルオフェンスも、前年同様の威力があった。「これから自分のキープランも活かしつつ展開していきたいです」(小田)

明大は強肩QB南からのロングパスがオーバー気味で決まらず。その南の完成されたリードオプションは、この先に輝きが見えそうな勢いにある。4Qにはその南がゴール前、残り1ヤードをねじ込みTDをあげた。ともに開幕戦の一進一退の攻めあぐねの印象のゲーム。そこは慶大エースRB李による確実なTDが勝負を決めた格好となった。

「QB小田をスターターにしたのは1週間前、その期待に彼はよく応えてくれた。RB李に 守備のマークが集まると他があいてくる。そこからのプレイが楽しみ」(慶大・久保田監督)

「見たとおりの力負けでした。詰めの甘さが出た格好です」(明大・岩崎監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文

第1節 9月5日(土) 法政大学○38-9●日本体育大学
『開幕戦を制した法大』

ランとパッシングのバランス良い攻撃で1Qに2TDをあげて勢いの波に乗った法大。対するのは孤高のエースQB16辻(4年)を擁する日体大。新たに今春から就任した大山新監督の下、選手たちは鋼のように鍛え上げられた。さらに新人が増えて、戦力アップ。

法大はQB12鈴木(3年)が重厚なOLに守られてミドルパスをWR81小島に鋭く決めていく。またランではエースRB29田邊(4年)を温存、RB21廣澤(4年)を据えた。

ベンチに活気があふれる日体大はエースQB辻の小気味よいパスとキープラン、さらに、 新人QB11小林(1年)を投入、持ち前の強肩と落ち着いたリードオプションで前進をみせた。その絶妙のタイミングで投じられるピッチでRB10北詰(3年)は、しばしばロングゲインをみせていた。「走りたかったのですがキープランを完全にマークされていたので、小林との併用となりました」(辻)

守備では法大の大型DLはLBとの連携もよく、DBとの良きコンビネーションがみられた。やや小柄な日体大は果敢なソロタックルで果敢に挑んだ。しかし日体大はFGとパスでのTD1本のみ。最後は5TDを重ね、4QにもFGを加えた法大が安定した勝利。

日体大は、チアリーディングの強豪ボルテックスが開幕戦を飾り、男子を含む総勢40名がハーフタイムショーで華麗に空中を舞い踊った。

「まだまだスピードが足りない。QB鈴木はロングでもミドルでも投げられる。それだけに、さらにWRを鍛え上げていきたく思う」(法大・青木監督)

「個々の力に差がありすぎた感があるが選手たちはよく頑張ってくれた。この試合は先に必ず生きてくる」(日体大・大山監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文

第1節 9月6日(日) 早稲田大学○30-0●中央大学
『完封勝利の早大』

積極的な部員勧誘で選手140名となった早大と、いよいよ上位進出を願う中大の初戦。

早大はQB7坂梨(2年)がスターターを務める。主にアウトサイドにロングパスを決めて前半に1TD。またFGではロングキッカーのK16佐藤(4年)が的確に決める。中大QB松井(3年)は、重心が低い位置からのハンドオフでRB1北村(4年)が突進する。

後半になると早大がパスとダイブランで2TD、さらには佐藤が4QにFG2本を決めて勝負あり。「OLとのコンビネーションがよく安心してプレイできます」(坂梨)

守備では、早大LB5コグラン(4年)とLB7加藤(3年)のコンビネーションが素晴らしく、WRのマークも抜かりない。またキャッチされてもロングゲインを許さずにいた。中大はLBとDBの集散が速く、オープンでは4~5人で囲い込みランプレイを阻止。

試合を決めたのは、ファンブルロストなどのボールミスの感もあり。

「開幕戦はまだ相手のプレイがわからない不安があった。TDは取ったがターンオーバーが2つ、それをなくしていくのが今後の課題」(早大・濱部監督)

「完敗です。早大の大型DLラインに対応はしていたが、ボールコントロールのミスが、じわじわと響いてきた」(中大・仁木監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文

第1節 9月6日(日) 日本大学○66-7●専修大学
『迫力のショットガン攻撃』

試合開始からオーソドックスなラン攻撃をみせていた日大だったが、1Q半ばにQB10西澤(4年)からWR25西村(4年)へのアウトサイドパスが小ヒットしてリズムに乗り続けざまに2TDを記録。スピードあふれる専大は、オプションのプレイに終始してQB10小林(2年)からRB25内村(3年)らにピッチでゲインを重ねる。

日大は2QになるとWR81井ノ口(4年)へと、さらにQB18高橋(3年)からクロスに走るWR25西村(4年)へTDパスが決まり、前半で4TD。

後半、日大は下級生を投入、とくにRB5ウイリアムス(1年)は中央を抜けると快速のランでTD!

守備では日大LB44岩本(4年)が好タックル、さらにはWRからコンバートされた視野の広いDB3ブロンソン(3年)が躍動をみせた。専大はキックオフリターンでWR1梶川(4年)が61ヤードと58ヤードのビッグリターンを重ね、スピード専大の面目躍如。そして4Qには、そのWR梶川が中央奥でTDパスを受けて一矢報いた。「つねにリターンTDを狙っていました」(梶川)

最終的には9TDもの大量得点、日大の開幕勝利となった。

「立ち上がりをしっかりと、です。もっと点数を取らければならない。後半は下級生にチャンスを与えて試合経験を積ませる目的があった」(日大・森ヘッドコーチ)

「この得点差でも下を向かずに進みたい。これから成長をみせてTOP8に残りたく思う」(専大・松澤監督)

関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員長 岩瀬孝文