クラッシュボウル準決勝 11月23日(日) 駒沢陸上競技場 |
※会場内は自由に移動できますが、メインスタンドは西側ゲート(公園側)、バックスタンドは東側ゲート(自由通り側)から入場すると近いです。 ※1Q12分正式計時。4Q終わって同点の場合は、タイブレイクシステムにより勝敗を決します。 ※再入場はできませんので、ご注意ください。 第1試合 10:45〜 早稲田大学(Aブロック1位)−東海大学(Bブロック2位) 昨年覇者の早稲田大学に、6年ぶりの決勝進出と初の甲子園ボウルを目指す東海大学が挑む。ともに平均100kg超の大型ラインを擁し強力なラン攻撃を武器にする。 リーグ1位の試合平均47得点、452ヤード獲得で破壊力抜群の攻撃を誇る早大は、同じくリーグ最強、特に平均83ヤードに抑えてきたラン対策に絶対の自信を持つ東海守備をどう攻略するか。 早大攻撃の中心は、近年の学生フットボール界でも屈指の万能型QB#5波木。昨季、甲子園ボウル初出場に導きリーグMVPに選ばれ、7月に唯一学生から代表に選ばれたW杯を経てさらに安定感が増した。ラン、パスとも豊富なタレントを巧みに使い分けるが、最大の武器は何と言っても自身の脚力。オプションキープやスクランブルは並みのディフェンダーでは追いつかない。ラン1回あたりの獲得距離9.2ヤードは、リーグ全体では5ヤード弱、QBに限っては3ヤード強という平均データの 中、特筆に値する。 東海マルチ攻撃のエースは、RB/WRの#2岩崎。ラン、レシーブの両方で大車輪の活躍。両部門でのリーグトップ10入りは、87年の横田(明治)、00年の成島(日大)に次ぐ3人目という快挙。新人時より攻撃の核となり、4年間通算獲得距離1951ヤードは関東大学リーグ歴代で4番目の成績で、東海フットボール史に名を残した。相手守備は、岩崎の着く位置に気をとられ、岩崎のモーションに翻弄されると思うツボ。他のバックス、レシーバー陣が確実に間隙を突いてくる。 キッキングゲームでのポイントは、飛距離、滞空時間、コントロールに優れる早大・波木のパントを、東海#1進士がどれだけリターンできるか。リーグ戦同様のビッグリターンが生まれると、その後の東海攻撃は進士自身のランを含め勢いづくこと間違いない。昨年、法政撃破の立役者でクラッシュボウルMVPになった早大#49神(FB/K)だが、今季はフィールドゴールの成功率が上がらず気にかかるところ。 一昨年、昨年のリーグ戦ではいずれも早大が接戦を制しているものの、東海のミスによる自滅ともいえ、試合内容は終始東海が押し気味で獲得ヤードなどのデータでも上回っていた。両校とも昨年から大幅なメンバー変更はなく、今回の対戦も全く予断を許さない。 早稲田大学の紹介はこちら、東海大学の紹介はこちらから。 過去の対戦成績はこちら。 早稲田大学→メインスタンド側、えんじのジャージー 東海大学→バックスタンド側、白のジャージー 第2試合 13:15〜 専修大学(Bブロック1位)−法政大学(Aブロック2位) 12年ぶりの甲子園ボウルを狙う専修大学と、王座奪還を期す法政大学の対戦。攻守のライン、バックスに関係なくアスリート揃いで、スピードでリーグ1、2位を争うライバル。 みどころは法政RB#29伊藤喜章(3年)。法政はどれだけ伊藤が走るか、走らせられるか。専修はどうやって伊藤を止めるか。これに尽きる。 2年連続2度目のブロック全勝で、4年連続クラッシュボウル出場の専修。リーグ戦6試合は決して楽な展開ではなかったが、訪れたチャンスを確実にモノにし、ピンチに比類無き集中力を発揮し失点を防ぐ。勝負強さが際立つ戦い振りが光った。全勝通過の功労者はQB#9富田。試合経験の不足が懸念され、春季の全般、リーグ戦でも序盤まで苦しんだが、中盤戦以降の急成長を遂げ、特に課題のパスで十分な成果を残している。リーグ初の2年連続インターセプト王となったCB/SF#22中山も、最後尾から守備全体を鼓舞し続ける。 10年ぶりにブロック2位となった法政は、まさに「チャレンジャー」となってこの一戦に全力をかける。総合力では依然No.1。今季925ヤード(関東歴代3位)走りリーディングラッシャーとなった前述の伊藤は、法政RB史の中でも傑出する。3年までの通算としては伊藤の1757ヤードは、慶応・川井、明治・吉村、日大・松岡ら関東歴代の名バックをも凌ぎ過去最高。全プレー登場しないことを加味すると、とてつもない数字を残している。 ロースコアの展開も予想されるが、そうなると重要度が一段と増すキッキングゲーム。法政は大森監督自ら「キープレーヤー」に挙げる#10柴田が健在。飛びぬけたキック力はないが、最も求められる「プレッッシャーに負けない安定感」は誰もが認める、正真正銘のスペシャリスト。このキッキングゲームをかき回すのが専修#6尾崎(WR)。レシーバーとしては必要以上の厳しいマークを受け今季10捕球にとどまったが、リターナーとしてそれ以上に存在感を発揮する。陣地挽回を目的とするパントのその目的自体を相手に疑わせる脅威のスピード。先輩でもある川崎、片岡(ともに学生援護会)、清水(オービック)らの系譜を継ぐ、究極のビッグプレーメーカー。 ともに常連となっているプレーオフで頻繁に、また春季の「川崎ボウル」では毎年対戦しており、お互いの手の内は知り尽くすところ。ともに早大に借りがあるが、決勝でその借りを返す機会を得るのはどちらか1校。1プレーたりとも気の抜けない一戦となる。 専修大学の紹介はこちら、法政大学の紹介はこちらから。 過去の対戦成績はこちら。 専修大学→メインスタンド側、緑のジャージー 法政大学→バックスタンド側、白のジャージー |