◎あずまボウルレビュー(2011年11月28日)

【関東大学選手権・あずまボウル】 ○日本大学27−17法政大学●
 試合開始最初のドライブでRB#15山本、QB#10安藤のランで前進した日大はK#39井ノ口が48ヤードのFGを決めて先制。続く法大のパントをブロックした日大は山本のTDでリードをひろげる。序盤はDL#90中園、LB#44天谷、#34井上ら日大守備陣の前にゲインを奪えなかった法大だが、相手の反則で前進しK#23伊藤のFGに繋ぐ。次の攻撃でRB#29堀のランで大きくゲインした法大は、QB#18高島からWR#11松永のTDパスで同点とすると、次の攻撃でT#72勝山をFBにシフトさせてのランプレーなどを交え最後は高島が逆転のTD。リードして前半を折り返す。
 後半、状況に応じて5DLを投入する法大守備の前に得点を奪えない日大だが、守備が法大にゲインを許さず得点は動かない。膠着状態のまま試合は4Qへ。日大が安藤からTE#84宮下へのパス、そしてWR#1大澤へのパスで法大ゴールへ迫り、最後は山本がボールをエンドゾーンへ持ち込む。次のキックオフで法大リターナーのファンブルをリカバーした日大は、安藤がTE#82渡邉へのTDパスで追加点をあげそのまま逃げ切り。日大は3年ぶり20回目の関東選手権優勝(両校優勝含む)。あずまボウルMVPは、48ヤードと49ヤードのFGを確実に決めたK/P#39井ノ口(3年)が受賞した。
 なお、初代あずまボウル優勝校となった日大は12月4日、味の素スタジアムでパインボウルの勝者仙台大と甲子園ボウルを賭けた東日本代表校決定戦で対戦する。
※この試合の模様は11/28(月)18時よりスカイ・Aにて放送されます(12/4再放送予定23:45〜)

(関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員・松川達也)





◎アメリカ海軍『トモダチ作戦』司令官によるコイントス(2011年11月26日)

 2011年度シーズンは、「東日本大震災復興支援・とどけようスポーツの力を東北へ!」をテーマに開催してきました。
 明日の関東大学選手権・あずまボウルのコイントスは、東日本大震災の災害救助・救援および復興支援『トモダチ作戦』の指揮をとられた、アメリカ海軍厚木基地司令 エリック・ガードナー海軍大佐にお願いしています。写真のコマンド・コインを使用予定です。







◎第40回関東大学選手権・第1回あずまボウル みどころ(2011年11月21日)

 あずまボウルと名前を変えリニューアルされた関東大学選手権、激戦の1部リーグを勝ち抜き出場するのは日本大学と法政大学の2校となった。関東選手権としての対戦は3回連続となる。(2009年・2010年 東日本大表校決定戦は除く)
 Aブロック優勝校の日大。開幕の日体大戦こそ苦しんだもののDL#17デイビッド・モトゥの活躍などで勝利すると、続く試合ではRB#4藤田、#21原田を中心に爆発的な攻撃力を見せた。全勝対決となった明大戦、優勝決定戦となった早大戦では前半にリードを許すも守備陣が追加点を許さず、QB#10安藤のランで逆転、全勝であずまボウルへ駒を進めた。
 対するはBブロック優勝の法大。QB#18高島、RB#29堀、WR#11松永らを中心とした攻撃、DL#49蔀、LB#54田中らを軸にした守備で自らの持つリーグ戦連勝記録を53まで伸ばしBブロックを勝ち上がってきた。
 両校とも強力なDL陣を擁し大量得点は望みにくいので、一つのミスが勝負を分ける。日大G#77荒井、法大T#72勝山といった両校のOL陣がいかに相手を抑え込み、味方を守れるかが一つの鍵となる。日大#39井ノ口、法大#23伊藤の両キッカーが勝負の分かれ目になる可能性もある。
 昨年のリーグ戦最終節、あずまボウルの舞台でもある横浜スタジアムで対戦した両校だが、その時は法大が19−13で勝利。今年の対戦も、最後まで目の離せない互角の戦いが期待される。

(関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員・松川達也)





◎あずまボウル・パインボウル・東日本代表校決定戦 合同記者発表(2011年11月17日)

 11月16日(水)千代田区内幸町の日本記者クラブにおいて、あずまボウル記者発表がパインボウル・東日本代表校決定戦と合同で行われました。(各大会の位置づけはこちらをご覧ください)
左から、日本大学:主将・岡部サトシ、監督:内田正人
法政大学:監督・青木均、主将・鵜沼康平

出席者のコメント動画は以下のリンクからご覧ください。

◎日本アメリカンフットボール協会・浅田理事長の挨拶

◎関東学生アメリカンフットボール連盟・神戸理事長の挨拶

◎日本大学・内田監督のコメント

◎法政大学・青木監督のコメント






Road To A-ZUMA BOWL:第7節レビュー(2011年11月15日)

 9月3日に開幕した関東学生アメリカンフットボール1部リーグ戦。40回目の関東選手権となるA-ZUMAボウル(あずまボウル)が開催される横浜スタジアムで行われた最終節で、あずまボウルの出場校が決定した。
 ブロック優勝決定戦となったこの日の2試合はどちらも決定戦にふさわしい好試合となった。

1部Bブロック:法政大学(7勝0敗)21−16中央大学(6勝1敗)
 先制したのは法大。QB#18高島がファーストプレーでRB#36渡部へのパスを成功させ敵陣へ進入、最後は高島がRB#29堀へTDパスを決め先制する。中大攻撃のファーストプレーでターンオーバーを奪った法大は高島からWR#11松永へのパスで再びTD、1Q半ばでリードを14点と拡げる。
 中大もすかさず反撃。QB#12佐藤がWR#4山岸へのパス、そして自らのランでゴール前まで進み、最後はRB#34近藤が押し込んでTD。続く法大攻撃にゴール前まで進まれながらもDB#23大竹のインターセプトで失点を防いだ中大は、近藤の独走TD(キック失敗)で追い上げるとDB#2木本のインターセプトで再び攻撃権を奪う。ここで得た攻撃権をK#25松永の24ヤードFGにつなげた中大は14−16とリードして前半を終える。
 後半、自軍の反則もあり法大に攻め込まれた中大だが、このピンチは木本のこの日2つ目のインターセプトでしのぐ。しかし次の攻撃でRB#41鈴木へのオプションピッチでTDを奪った法大が21−16と逆転し最終Qへ。再逆転を狙う中大はパント隊形からの近藤のランなどで法大ゴール前に迫るが、法大DL#91新井に佐藤がサックされTDを奪えない。残り2分、敵陣深くで攻撃権を得た中大だが、法大LB#54田中にパスをインターセプトされ万事休す。法大が7年連続のブロック優勝を決めた。

1部Aブロック:早稲田大学(5勝2敗)10−14日本大学(7勝0敗)
 前日の試合で明大が6勝目を挙げたため、ブロック優勝には17点差以上での勝利が必要となった早大と、4点差以内なら敗れてもブロック優勝が決まる日大。序盤は守りあいとなり1Qは両チーム無得点。2Q、日大はギャンブルを成功させ攻め込むが、K#39井ノ口の47ヤードFGは不成功となり先制ならず。逆に早大がQB#5広野からWR#85原(秀)のパスで前進、最後はRB#10末吉(智)がTD。続くキックオフでリターナーのファンブルを誘った早大は前半最後のプレーで原(秀)が38ヤードFGを決め10−0とリードして折り返す。
 後半、リードを拡げなくてはならない早大は本来DBの#33坂梨をQBに起用するスペシャルプレーで前進を図るも得点にはいたらず。対する日大はQB#10安藤からWR#22秋山、#83林へのパスで前進し、安藤のキープランでTDを返す。DL#92冨田やDB#40柳ら日大守備陣に阻まれなかなか前進できない早大に対し、日大は4Q残り3分、安藤が再びキープでTDし逆転。続く早大攻撃をDB#28斉藤のインターセプトで断ち切った日大が3年ぶりのブロック優勝、関東選手権あずまボウル出場を決めた。

(関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員・松川達也)





◎Road To A-ZUMA BOWL:第7節プレビュー(2011年11月7日)

 9月3日に開幕した関東学生1部リーグも最終節。ブロック優勝の可能性を残すのは5校に絞られた。Aブロックの日大、早大、明大、そしてBブロックの法大、中大。優勝、そしてあずまボウル進出チームがが決まる最終節。東日本選手権、そして甲子園ボウルへと続く夢の扉へ手をかけるのはどのチームか。

Aブロック第7節:明治大学−国士舘大学
11月12日(土) アミノバイタルフィールド 16:00キックオフ

 前節の早大戦に28−16で勝利し、ブロック優勝の可能性を残した明治大。翌日の早大−日大の結果待ちとなるが、2005年シーズン(準決勝敗退)以来の関東選手権出場へむけ、まずは勝利することが最低条件。順列8位での入替戦出場が決まっている国士舘大との対戦とはいえ、気を抜くことは許されない。勝利したうえで早大が5点差以上16点差以内で勝利した場合、あずまボウルへの扉が開かれる。明大が関東選手権の決勝に進出すると実に1987(昭和62)年以来となる。

Bブロック第7節:法政大学−中央大学
11月13日(日) 横浜スタジアム 13:15キックオフ

 Bブロックの優勝決定戦に臨む6年連続でリーグ戦負けなしの法大。慶大戦では時間を使い試合をコントロールしたが、2つのTDのうち1つはWR#11松永のロングゲインによるもの。QB#18島、RB#29堀ら、爆発力を秘めた攻撃陣と主将LB#57鵜沼を中心に慶大攻撃を3点に抑えた守備で8年連続のブロック優勝を狙う。
 対する中大は全勝で最終節に臨むのはチーム史上初となる。#70和村を中心に、6試合で被サック2と安定したOL陣がQB#12佐藤や#33横田、#34近藤らRB陣を生かしたい。守備では主将DL#93西沢、LB#9浮山、DB#21香西ら経験豊富なメンバーが軸となり、2004年シーズン以来となる2度目のブロック優勝、関東選手権決勝を目指す。

Aブロック第7節:早稲田大学−日本大学
11月13日(日) 横浜スタジアム 16:00キックオフ

 前節の明大戦に敗れ、3年連続のブロック優勝に黄信号が灯った早大。前日の試合で明大が敗れた場合は試合で勝利すればブロック優勝となるが、明大が勝利した場合は17点以上の差をつけて勝利することが必要となる。大量得点を狙うにはQB#5広野から#7清水、#85原(秀)らへのパスがカギを握る。一昨年のこのカードで見せたオンサイドキックなどの奇策を、どのタイミングで繰り出すかにも注目したい。
 対する日大は勝利した場合はもちろん、同点で4Qを終えるか4点差以内の敗戦であればブロック優勝が決まる(明大が勝利した場合のみ)。#21原田らRB陣のボールコントロールで時間を消費しながら得点を狙い早大の焦りを誘いたい。K#39井ノ口の得点力にも期待がかかる。

(関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員・松川達也)





◎Road To A-ZUMA BOWL:第6節レビュー(2011年11月1日)

1部Aブロック:日本大学(6勝0敗)68−0国士舘大学(0勝6敗)
 ここまで全勝の日大と全敗の国士舘。その勢いの差が出た試合となった。試合開始のキックオフを日大#21原田がリターンTD。続く国士舘の攻撃権をDB#7西田のインターセプトで奪った日大はK#37井ノ口の38ヤードFGにつなげリードを拡げる。その後も得点を重ねた日大、前半終了間際には井ノ口が関東学生記録となる56ヤードのFGを決める。後半も選手を入れ換えながらも点を重ねた日大が全勝を守り、11/13の早大戦に3年ぶりのブロック優勝、あずまボウル進出をかけて臨むことになった。

1部Aブロック:早稲田大学(5勝1敗)16−28明治大学(5勝1敗)
 最初の早大攻撃をDB#3三春のインターセプトで封じた明大だったが、先制を狙った39ヤードのFGは早大#28嶋田にブロックされる。両チームの守りあいで始まった試合は、2QにK#27小田倉の47ヤードFGで早大が先制。しかし明大もすぐさま反撃、RB#6宇佐美のカウンタープレーで大きくゲインし、RB#25小形が今季初めて早大のエンドゾーンへボールを持ち込み逆転。前半残り1分にRB#31川上のTDランで追加点を挙げた明大だったが、早大QB#5広野のパスを止められず自陣22ヤードまで押し込まれる。残り6秒でFGを狙う早大に対し、タイムアウトを3つ使いプレッシャーをかける明大。小田倉の39ヤードFGは外れ、早大は点差を詰めきれず前半を終える。
 後半最初の攻撃でギャンブルを成功させドライブを継続、最後は川上が早大を突き放すTDランを挙げた明大は、早大の2度のギャンブルをしのぎ4Qへ。反則による罰退もありTDこそ許したものの、LBに入った主将#9高橋やLB#8長田の活躍で早大に時間を消費させた明大が12点差で逃げ切り、昨年の王者早大に土をつけた。
 ※この試合の模様はFootballTV!で視聴することができます。


 この結果、1部Aブロックは全勝の日大を1敗の明大、早大が追う展開となった。
 ブロック優勝の行方は最終節で
 ・明大−国士舘(11/12 16時〜@アミノバイタルフィールド)で明大が敗れた場合
  →早大−日大(11/13 16時〜@横浜スタジアム)の勝者がブロック優勝
 ・明大−国士舘で明大が勝利し、早大−日大で日大が勝利した場合(延長節での勝利を含む)
  →日大がブロック優勝
 ・明大−国士舘で明大が勝利し、早大−日大で早大が勝利した場合
 →当該校の得失点差でブロック優勝が決定
   早大が延長節で勝利した場合、または4点差以内で勝利した場合→日大がブロック優勝
   早大が5点差以上16点差以内で勝利した場合→明大がブロック優勝
   早大が17点差以上で勝利した場合→早大がブロック優勝
となる。

1部Bブロック:中央大学(6勝0敗)49−7東京大学(4勝2敗)
 最初の攻撃シリーズ、RB#34近藤、#33横田のランなどで前進した中大は敵陣でのギャンブルも成功させ、最後はQB#12佐藤からWR#4山岸のパスでTD。次のシリーズでも横田がTDラン、中大がリードを拡げる。反撃したい東大だが、エースQB#9木万、RB#23大津、WR#27久世を欠き攻撃に迫力を欠いた。中大DB#27平田のインターセプトなどで攻撃を継続できず前半のダウン更新は1回のみ。3QにQB#15木勇のランでTDを返した東大だが、その後は中大の1年生LB#25松永(中大附)、#5山崎(日大三)らに阻まれ反撃もここまで。4Qに横田のTDランなどで東大を突き放した中大が全勝をキープ。敗れた東大はあずまボウル進出の可能性を絶たれた。

1部Bブロック:法政大学(6勝)14−3慶應義塾大学(4勝2敗)
 前節の中大戦、15点差で敗れあずまボウル進出に後のない慶大。点差をつけての勝利が必要な試合だったが、法大最初の攻撃に7分近くの時間を使われTDを許す。続く法大の攻撃シリーズはゴール前まで攻め込まれつつも法大に得点を許さなかった慶大だが、このシリーズでも5分近く時間を使われる。QB#18島からWR#11松永のパスがTDになりリードを拡げた法大に対し、慶大はQB#8徳島のランで攻め込むもTDを奪えずFGどまり。
 後半、攻めながらも得点を挙げられない慶大に対し、法大も得点は奪えないものの着実に前進し時間を消費。4Qにゴール前まで攻め込まれながらもLB#54田中のファンブルフォースで攻撃権を奪った法大は試合の残り時間6:50を使い切る作戦に出る。タイムアウトで時間を止めようとする慶大だが、残り1:30からのニーダウンで万事休す。2敗目を喫した慶大は優勝争いから脱落した。
 ※この試合の模様は11/2(水)19時より、SKY−Aにて放送されます。

 この結果、1部Bブロックは全勝の法大と中大が最終節でブロック優勝、あずまボウル進出をかけて直接対決(11/13 13:15〜@横浜スタジアム)することとなった。慶大−東大(11/13 10:30〜@横浜スタジアム)はブロック3位をかけた対戦となる。

(関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員・松川達也)





◎Road To A-ZUMA BOWL(2011年10月28日)

 関東学生アメリカンフットボール1部リーグ戦は、5節を終了。第40回の関東選手権となるA-zuma Bowl(あずまボウル)への挑戦権を残すチームは7チーム(Aブロックの早稲田大学、日本大学、明治大学。Bブロックの法政大学、中央大学、慶應義塾大学、東京大学)に絞られた。
 全勝の早大、日大、法大、中大に1敗で後がなくなった明大、慶大、東大。あずまボウルへの出場を賭けた第6節、各チームの直接対決を予想する。

Aブロック第6節:日本大学−国士舘大学
10月29日(土) アミノバイタルフィールド 10:30キックオフ
 ここまで5連勝の日大。開幕戦の対日体大戦はファンブルから失点を許すなど苦しみながらの勝利だったが、その後は大量得点を重ねてきた。全勝対決となった第5節の対明大戦では序盤に一発ロングゲインからのTDを奪われリードを許す展開となったが、その後は守備陣が追加点を許さず4Qの逆転勝利へとつなげた。
 副将のDL#17モトゥ、日本代表候補にもなったLB#44天谷、Kも兼任するDB#33寺田など各ポジションに核となる選手を配置し、5節終了時の喪失ヤードはリーグ2位。国士館大の看板プレーであるRB#14細野らのランへの対応ができれば不安は無い。
 Iフォーメーションを併用する攻撃はラン攻撃を多用。#4藤田、#20宇野、#21原田のRB陣が着実にゲインを奪い、QB#10安藤のパスは#11成田、#22秋山、#83林らWR陣を確実にヒット。シーズンが深まるにつれパスの回数も増えてきており、リーグ終盤の大一番へ向けて調整を重ねているのが伺える。主将DB#34井上の率いる国士館大の守備陣相手にどこまでその力を発揮できるかは今後を占う一つの鍵となる。

Aブロック第6節:早稲田大学−明治大学
10月29日(土) アミノバイタルフィールド 13:15キックオフ
 昨年のBブロック優勝決定戦で対戦した両チーム、早大が常にリードし38−22で勝利。昨年が5年ぶりの対戦だったこのカード、昨年の対戦を知る選手が多い中、全勝の早大対1敗の明大という、似たような状況での対戦となる。  早大はここまで5戦全勝。FG2本による総失点6はリーグ最小、対戦相手にTDを許していない守備陣の活躍が目を引く。DL#90鎌田、主将LB#6福永が率いる守備が明大が誇る3枚のRB#33高松、#31川上、#25小形を止められれば勝機は見えてくる。明大としては1年生の司令塔QB#15廣瀬(足立学園)がインターセプトの関東学生連盟歴代記録を更新する早大DB#33坂梨のプレッシャーに打ち勝ち、#1鈴木や#22森野といったWR陣を活かせるかがキーとなる。負ければあずまボウルへの道が断たれる明大、得失点差も関係するがまずは勝利が第一義となる。
 その明大の守備陣は主将DL#9高橋、LB#8長田、DB#27枝崎といった最上級生に1年生LB#52佐々木らが噛み合い総失点は早大に次ぐリーグ2位。敗れたとはいえ終盤までリードを奪った日大戦同様、ロースコアの展開に持ち込み勝機をうかがいたい。対する早大攻撃としてはRB#3大野、#22小林(勇)のラン、QB#5広野からWR#7清水、#1梶川らへのパスといったバランス攻撃で明大守備を崩していきたい。ここまで起用が限定されている日本代表RB#10末吉をどう起用していくかにも注目したい。
 1934年の関東大学リーグ初年度からの通算対戦成績は早大の15勝28敗(4引分)。日本のアメリカンフットボールのルーツ校同士の対戦が初代あずまボウル王者への関門となる。
 ※この試合はU-Streamで生放送(10月29日13時〜試合終了まで)いたします。




Bブロック第6節:中央大学−東京大学
10月29日(土) アミノバイタルフィールド 16:00キックオフ
 昨年の最終戦で対戦した両校の再戦。昨年の逆転に次ぐ逆転の試合を27−24で制したのは東大だった。両校ともブロック優勝の可能性が無くなった後の試合だった昨年とは異なり、今シーズンは全勝の中大はもちろん、1敗の東大にもブロック優勝、あずまボウル出場の可能性が残るなかでの対戦となる。
 中大攻撃の看板は、それぞれ5つのTDをランであげている#33横田、#34近藤、#35水野のRB陣。異なったプレースタイルの選手を順次フィールドに送り込むことにより相手守備の混乱と疲労を誘う。QB#12佐藤は対慶大戦では70%のパス成功率を記録。試投数こそ少ないものの、#4山岸、#22岸山らに確実にパスを通しチームを勝利に導いた。東大としては副将DL#20小河、LB#38奥住、DB#25相澤ら開幕戦からの接戦を制し調子を上げてきた守備陣の奮起が勝利への必須条件となる。
 東大の攻撃はQB#9高木(万)を軸としたオプションプレーが中心。#4長谷川、#23大津のRB陣、FBとして起用されるDL#96横井を絡めての攻撃を主将DL#93西沢やLB#6深沢ら中大守備フロントがどう止めるかがキーとなる。高木は試合終了間際に逆転された一橋大戦、残り36秒からの攻撃で再逆転したことが示すように、WR27久世や#13草場、#89三上のTE陣にパスを投げ分ける能力もある。ラン守備に比重を置かざるをえない中、#2木本や#21香西、#23大竹といった中大DB陣の活躍が勝負を分ける可能性もある。

Bブロック第6節:法政大学−慶應義塾大学
10月30日(日) 川崎球場 13:15キックオフ
 ここまで全勝の法大と1敗の慶大。昨年も同じ状況で第6節に対戦し、27−10で法大が勝利し、敗れた慶大は優勝戦線から脱落している。
 昨年から慶大のエースQBをつとめる#8徳島は昨年の法大戦には不出場。それだけにこの試合にかける想いは強いはず。今シーズンは#85吉田幸や#86笠原らに積極的にパスを投じてきた。持ち味のキーププレーも健在で、#34梅田、#29久保らのRB陣を上手く使いながら自らのプレーでゲインすることが、毎試合失点しながらも徐々に調子を上げつつある法大守備陣を打ち破る条件となろう。法大DL#49蔀、#99小林らのプレッシャーから徳島を守る慶大OL陣の踏ん張りにも期待したい。
 対する法大の攻撃は5節までのリーディングラッシャーRB#29堀を軸に、#22池田、#36渡部らが着実にゲインを奪う。QBは#18島、#4山口圭の2枚看板が#81伊東、#11松永らWR陣を自在に操る。松永はリターンでも活躍。5節まででキックオフで2つ、パントで1つのリターンTDをあげている。失点した直後に流れを引き戻すビッグプレーにも注目したい。主将DB#7末富が率いる慶大守備陣としてはDL#97先間、LB#44小紫のビッグプレーで流れを引き戻したいところ。
 ※この試合の模様は11/2(水)19時より、SKY−Aにて放送されます。また、インターネットラジオ放送K-Streamにて音声で中継(10月30日13時〜試合終了まで)いたします。

(関東学生アメリカンフットボール連盟広報委員・松川達也)





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